ヘルパーさん

日常

プロフィールで記載させていただいた通り私は在宅サービスをいろいろと経験させていただきました。

2人目出産後すぐヘルパー2級を取得し福祉へ飛び込みました。
最初は40人定員の通所介護。一日中走り回っていた気がします。

3年の実務経験を得て介護福祉士を取得した際に上司から訪問介護のほうが時給もいいし人手も足りないからやってみないかと言われました。24歳の頃です。ヘルパーさんの平均年齢はやや高めで20代なんて珍しいことでした。

高校卒業してすぐデキ婚したので、
なんの取り柄もない私。
24歳の頃はちょうど、私より成績が悪かった同級生が 教員だの看護師だの資格を取って就職しているのを見ていましたから、高校生活を棒に振った自分の不甲斐なさを痛感している真っ只中でした。
そのため上にのし上がって見返してやる!と、なぜか一人闘争心がありまして…上司からのお誘いは決して断りませんでした。※高校時代のお話はまた今度…

訪問介護は確かに大変でした。劣悪な生活環境でも嫌な顔一つしない。
ヘルパーさんって本当にありがたい存在だと身をもって理解ができました。
一つの例ではありますが全身清拭、おむつ交換、デイの身支度、調理、食事介助の全てを1時間15分でやらないといけない。1人で。
おかげで、あり合わせて調理なんてちょろいもんです。キャベツの千切りなんて、とてつもない勢いでできるようになりました(笑)

生活保護を受給されてある独居の女性の方を訪問した時の話です。

受給日には決まって弟さんがお金を取りにやってきます。そのため電気やガスが止まることが度々ありました。
ある日、調理と掃除、服薬声かけのために訪問しました。
冷蔵庫を開けるとキャベツが2枚。ただそれだけ…( ;∀;)
すると利用者様が「なんもないやろ。これでなんか買ってきてや」とお金を渡されました。5円玉と10円玉を片手ほど。数えると150円ありました。このあと掃除と洗濯が待っているので考える暇もありません。車で5分のスーパーに走りました。その間に買うものは決めていました。
安いやつ!一択。
店内も猛ダッシュで 24円のモヤシと、賞味期限間近のちくわ。
3分で74円の買い物を済ませご自宅へトンボ帰り。
いざ調理!と思いきやガスが止まってる…( ノД`)
それでも「食べさせないといけない!」 


真夏でした・・・でもあるんです。そう、
振り返ればそこに石油ストーブ!
マッチでつけることが出来ました。
もんもんとしたキッチン。
エアコンなんてありませんから熱中症にならないよう利用者様を
涼しい窓辺に移乗介助。そこから狂ったかの如く調理、洗濯、掃除です。
モヤシとキャベツとちくわの炒めもの、キャベツのスープ。By石油ストーブ
スープを煮込む間に2そう式の洗濯を回し、食べてもらう間に掃除機をかけ
最後に服薬介助で終了。汗と疲労感が半端なく帰ったら1.5kg痩せていました(笑)

でも「ありがとうな」と言ってくれたあの笑顔は 今も忘れません。

そうした経験があったから今も尚 私は福祉の仕事がすきなのです。




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